歯のブリッジは危険!? メリット・デメリット・費用を歯医者が徹底解説

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Dr.KITAMI

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北見 顕介/KensukeKitami このコンテンツでは、現役の歯科医師ができるだけ専門用語を使わずに、わかりやすい言葉を使って解説しています。
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歯のブリッジは、一般歯科ではどこの歯科医院でも受けられる治療で、歯を失った時に選ばれる最もポピュラーな治療法です。

多くの人に選ばれていることから、歯を失った時に「とりあえず皆がやっているなら自分もブリッジでいいか」とあまりよく考えずにブリッジを選ぶ人も多いようです。

しかし、やみくもにブリッジを選ぶのはあまりオススメできません。というのは、ブリッジは確かに優れた治療法の一つではありますが、治療をしてから1年〜2年では無く、5年〜10年先をみたときに大きなデメリットもあるからです

実際にそのデメリットをあまり理解せずに、かかりつけの歯医者でブリッジをいれている人も多いと感じます

そこで今回は、歯の抜けた部分の治療法でお悩みの方に、メリット・デメリット・値段などを含め、ブリッジに関することから、その他の治療法まで知ってもらい、是非、これからあなたの治療を選んでいく際の参考にしていただけたらと思います。

歯のブリッジとは

歯のブリッジとは、虫歯などで歯が抜けてしまった部分の、両隣の歯を削ります。

その上に繋がった人工歯を被せ、歯を補うという治療法です。その様子が橋を渡すように見えることから、ブリッジと呼ばれています。

ブリッジは保険のものと保険外のものがあり、保険のものだと安価で、ある程度見た目も良く、噛む機能もしっかりと回復してくれるため、歯を失った場合に最もよく選ばれています。

しかしブリッジは、歯が抜けたからといってどんな場合にも適用できるわけではありません。

抜けている歯の本数などによっては保険が適用できない場合もありますし、保険外の場合でも、周囲の歯が抜けている部分を、うまく支えることができなければ行うことができません

ブリッジの”メリット”

それではブリッジのメリットについてまとめましたので、解説します。

値段が安価(保険の場合)

ブリッジは保険が適用であるため、「費用を抑えて抜けた部分を補うことができる」というのが多くの人に選ばれる大きな理由になっています。

固定式なので違和感が少ない

ブリッジは取り外し式である入れ歯と違い、人工の被せをしっかりと歯に固定します。そのため、入れ歯のように

  • 歯を針金で掴んで安定させる
  • 異物感が残る
  • 食事中に外れる
  • 人工の歯と歯茎の間にものがはさまる
  • 擦れて痛い

などは起きないと言えます。

しっかりと噛める

ブリッジは歯に固定する装置であるため、咀嚼効率が良く、取り外し式の入れ歯に比べて、普通の歯のように、しっかりと噛むことができます。

治療期間が短い

ブリッジは歯を削って型を取ったら、次の回、もしくはその次の回に装着することができます。そのため、一般的な、抜けたところを補う治療法と比べて最も短期間で治療を終わらせることができます。

見た目が良い

ブリッジは保険の場合、前歯だと、歯の色に近いプラスチックの材料で作ることができます。そのため、保険の部分入れ歯と違って、前歯に金具が見えるというような明らかなデメリットがありません。また、保険外の場合だと、セラミックなど、見た目が歯に近い材料で再現することもできます。

ブリッジの”デメリット”

それではブリッジのデメリットについてもここで解説しておきます。歯の治療には必ずメリット、デメリットがあるので、メリットだけに捉われず、デメリットも理解して治療法を選択することがとても大切です。

歯を多く削る

ブリッジの最大のデメリットとも言えるのが、この”健康な歯を多く削ること”です。

もともと被せ物がしてあった歯をブリッジにする場合には特に問題になりませんが、歯を失ってその両隣が健康な天然歯の場合、ブリッジを入れるためにはかなり多くの健康な歯が削られることになります。

歯を削っている歯科医師からしても、歯は削らない方が絶対に良いです。これは、歯の治療を受けている人で、あまり意識していない人が多いです。下がブリッジを装着した状態です。

理由を今から説明しますね。

歯を削ることのデメリット

歯は削られた日から様々のリスクを、一生背負うことになります。どんなリスクを背負うことになるのか簡単に3つにまとめました。

  • 虫歯になりやすく掃除が大変
  • 痛みが出ることがある
  • 痛みが続いた場合、歯の神経を抜かないといけなくなる可能性がある
虫歯になりやすい

歯というのは、一番外側にあるエナメル質という組織が外部からの様々な刺激から歯を守っています。もしブリッジを入れるためにエナメル質を削ると、虫歯に対する抵抗性が一気に落ちてしまいます

また、”歯を削って被せる”という処置をすると必ず被せた物と、歯の間に境目ができます。この場所は”歯科用セメント”という接着剤で満たされるのですが、何年もすると、中の接着剤は徐々に溶け出していきます。

物はいつか錆びたり古くなったり、接着剤が永遠についていることが無いことと同じです。まして、口の中は常に唾液があり、食べ物にも触れることを考えると良い環境とは言えないですね。

たとえ、歯の上ににブリッジを強固に固定したとしても、ブリッジと歯との間から細菌がいずれ入り込む可能性はある(合いが悪いならなおさら)、また強いエナメル質が存在しない歯は虫歯になりやすいといえます

痛みが出やすく、最悪の場合、神経を抜く可能性も


もう一つ不利なこと。それは、削る量によっては歯の中に入っている神経近くまで削ることになり、痛みが出やすいことです。歯の中の神経はとてもデリケートです。簡単にいうと削っただけでも炎症を起こしてズキズキとして痛みを伴うことがあります

そのため、治療で削ったことが痛みのきっかけになり、歯がかなりしみてきたり、何もしなくてもズキズキと痛みが出ることもあります。この場合、神経を抜かなければならないことも有り得ます。

そして歯の神経を抜く場合、同時にそこに一緒に入っている血管も取り除かなければなりません。

そうすると、歯に栄養がいき届かなくなったり、神経をとるために歯を大きく削らなくてはならないことで、歯がもろくなったり、割れやすくなってしまうのです。つまり、歯を削れば削るほど、歯を早くダメにしてしまいやすいということです

不潔になりやすく、清掃がしにくい

清掃しにくいことから不潔になりやすく、管理が難しいことがデメリットと言えます。ブリッジは固定式ですので、一見すると磨くのは入れ歯に比べて簡単に思われがちですが。

実際は、複雑な形のブリッジについた汚れを隅々まで汚れを取るためには、歯ブラシだけでなく歯間ブラシなども使って、念入りに行う必要があります。

特に銀歯やプラスチック素材を使っている保険のブリッジの場合には、汚れがつきやすいため、かなり念入りに行う必要がありますね。また、注意点として、歯の抜けている場所の橋渡しをするということは、被せ物同士は繋がっているので、フロス(糸ようじ)を使うことができません

これらのことから、ブリッジの周りの歯磨きを怠ると、プラーク(歯垢)が溜まりやすく、歯周病のリスクが高く、歯ぐきが腫れたり、口臭のトラブルが起きやすいです。

ブリッジは装着する際は、清掃管理が難しいということを必ず肝に命じること

歯に負担がかかる

ブリッジは支えとなる両隣の歯が、無くなってしまった真ん中の歯の分まで負担をしなければなりません。

そのため、奥歯にはとても強い力が、支えとなる歯にかかることになります。過剰な力を受け続けた歯は、歯周病が進行しやすくなりますし、あるいは力に耐えられず、歯の根っこから折れてしまうこともあります

歯を抜かなければならない原因の8割は次の3つです。多い順に並べました。

  1. 歯周病の進行 
  2. 虫歯の進行 
  3. 歯が割れる 

もし、本来削らなくて良かった健康な歯を、ブリッジにしなければならないために削ってしまうことで、これらのリスクを一生負わなければならないとすれば、デメリットが大きいことがわかると思います

歯の抜け方によってはできない

ブリッジは、抜いた歯の両隣の歯を削って、橋渡しをすることで、歯が無くなった部分をしっかりと支えなければなりません。

例えば、両隣ではなく、無くなった歯の隣一本だけを削ったとしても、到底支えることはできないのです。そのため、抜けている本数、抜け方のパターン、場所によってはブリッジにできないことがあり、歯科の保険も当然使えません。

複数の歯を補う場合、本来削る歯の、さらに隣の歯も削ることでブリッジができる可能性もありますが、それは”虫歯でもない健全な歯”を削る可能性が高いです二本の欠損を補うために、「健全な歯を二本削る」なんて治療は、良い治療ではありません。上で解説した通りできるだけ歯は削らない方が良いので、これは大きなデメリットと言えます。

見た目に問題が出ることがある(保険の場合)

保険治療の場合、歯の種類に応じて、適用される材料というものが決まっています。そのため、ブリッジにしても見た目が白いもので、問題なくできるケースもありますが、そうでない場合というのもでてきます。

例えば、前歯では白い歯が入りますが、前から4番目の小臼歯(しょうきゅうし)という歯から後ろの歯にかけては、銀歯にしなければならず、それが見た目として問題になることがあります。

保険外の場合は高価

ブリッジは保険外のものを選んだ場合、1本分の自費の値段ではなく、最低3本分(抜いた部分もいれる)の値段がかかります。そうなると治療費が高額になってしまい、例えば抜けた部分にインプラントをする治療とあまり変わらない値段になってしまう可能性があります。

ブリッジで使われる【素材】、【費用】

次にブリッジで使われる素材はどんなものがあるのか、費用はどれだけかかるかなどを、保険と自費に分けて解説していきます。

自費(保険適用外)の被せ物は歯科医院によってバラツキがあります。ここでの値段はあくまで参考程度にしておいてください。

保険の”銀歯”【① 金銀パラジウム合金】

一般的に使われる「銀歯」がこの金銀パラジウム合金という素材です。金属自体は強度に優れているので、奥歯に装着するには適しています。また、適合の良い銀歯を入れ、治療後のケアをしっかりすることができれば、10年、20年と問題なく過ごすことは可能です。

ただし見た目は優れない点、トラブルの原因となるプラーク(細菌)がつきやすいことは難点です。 前歯に使われる場合は、この金属の上にレジンというプラスチックに似た素材が貼り付けられることになります。

“保険”ブリッジの費用

ブリッジの費用ですが、これは保険のものであるか保険外のものであるかによって大きく変わります。 保険の場合には、どこの歯科医院で治療を受けても値段はほとんど同じです。

ただし、”どの歯にブリッジを入れるか”によって値段が変わってきます。例えば、奥歯を1本失ってブリッジを入れた場合、1万円程度、前歯を1本失った場合だと、2万円程度くらいが目安です。

メタルボンド

メタルボンドは、金属の上に、セラミックを焼き付けています。セラミックの見た目は、歯に近く美しいですし、黄ばみなどの変色は起こらない点がとても優れています。

強度も高く、傷もつきにくいですが、歯ぎしりやぶつけるなど、突発的な力が加わると割れやすいということはあります。 費用は一本、約8万〜10万円程度です。一般的に、今から解説する、全く金属を使わない素材よりは、値段は下がります。

オールセラミック

全く金属を使わないセラミックの被せは、オールセラミックと呼ばれ、メタルボンドよりも色調に優れています。例えば、金属が使われている場合、いくらセラミックを使っていても、光を当てたときに中の金属が透けて暗い色調になってしまいます。

しかし、オールセラミックスの場合は、光を自然に透過するため、より歯に近いとても自然な仕上がりになってきます。 また、金属アレルギーの方にも使うことができ、歯ぐきに金属が溶け出して変色を起こすなんてこともありません。 費用は一本、約10万〜12万円程度です

ジルコニア

ジルコニアはセラミックの中でも、強度が優れていることが特徴です。オールセラミックの、突発的な力が加わると割れてしまうという欠点を補っています。このジルコニアはブリッジの繋ぎ目が割れるなんてことは起こらないと思ってもらってOKです。

見た目もオールセラミックと同じでとても美しく、金属アレルギーの方にも使うことができます。 費用は一本、約12万〜14万円程度です。

“自費”ブリッジの費用

保険外のブリッジの場合、材質によっても変わりますが、最も一般的なに使われるセラミックの場合、1本を失ったケースでも最低3本分の値段が必要なことから、25万円〜50万円くらいになることが多いようです。これは歯科医院によっても大きく変わります。

【保険】から【自費】に変えたい場合

機能面も、見た目も優れている自費のブリッジを選びたいけれど、費用をすぐには払えない‥。まずは保険のブリッジを選択して、後から自費のブリッジにやりかえたい‥。なんてこともあると思います。実際にそんなことは可能なのでしょうか。

結論から言ってしまうと、保険のブリッジを後から自費のブリッジに変えることは可能です。ただし、自費のブリッジに変えるにあたって、デメリットもあるので簡単にまとめておきます。これらをしっかりと理解した上で自費のブリッジにやりかえてください。

最初に装着した保険のブリッジの費用はかかる

当然と言えば当然ですが、保険のブリッジを、後から自費のブリッジに変えることが決まっていても、最初に装着した保険のブリッジの代金はかかってしまいます

例えば「自費のブリッジの値段から、保険のブリッジの値段を値引き」なんてことはできないと思ってください。

1本の抜けた歯を補う3本のブリッジなら、費用は数千円で済みますが、数歯の歯を補う長いブリッジの場合、保険が適用されても、1万円を超えてくることも少なくないので、注意する必要があります。

治療回数が多くかかる

一度装着したブリッジをもう一度外してやり直しますので、治療の回数は増えます。型をとって、装着する分、治療回数は最低2回は増えると思ってください。本数や状態によってはさらに回数がかかることもあります。

削り直すリスクを負わなければならない

実は、保険のブリッジと自費のブリッジを比較したときに、支えとなる土台の歯の形、削り方は違います。

つまり、自費にやりかえると決まったときは、もう一度歯を削り直し、土台の形を手直ししなければなりません。(もし歯の神経を残している場合は麻酔も必要になります)

削り直すことで当然「歯の神経に炎症が起きて、痛みがでてくる」なんてことも有り得ますので、それらを理解して再度、作製しなければなりません。

注意!ブリッジに保険が使えない場合はコレ!

ブリッジを作製できるか、できないかは、支える歯が無くなってしまった部分の歯を支えられるのか?というところが重要になってきます。これは、支える歯によって、大きさも、根っこの本数も違うため、保険でブリッジを作製できないと判断されることがあるということです。

設計上、保険が適用できない場合

例えば、これは設計上無理があると判断される場合です。前から3番目の歯”犬歯”が虫歯で抜歯になってしまい、隣の歯を削ってブリッジを設計、作製するとします。

しかし、この犬歯は隣の前歯よりも根っこも長く、位置的にも強い力がかかり、横からの力にも耐えることができる重要な歯なのです。この歯を補うために、隣の歯を一本ずつ削っただけでは、設計に無理が生じて、ブリッジを作製できません。

もし保険でブリッジを考えているなら、歯科医師に相談してみることをおすすめします。

支える歯の状態が悪い場合

もちろん支える歯の状態が悪く、長い期間もたないと判断される場合はブリッジを作製できません。よくある例としては、支えなければいけない歯の歯周病が進行していて、周りの骨が下がり、グラグラしている場合や、虫歯進行していて土台としては成り立たない場合です。

土台が上の写真のような場合ですね。明らかに支えることができないと判断されれば、ブリッジは作製できないので注意すること

ブリッジを”外さないといけない場合”

ブリッジを入れて何らかのトラブルが起こると、ブリッジを外さなければならない場合というのが出てきます。

なお、ブリッジはセメントで固定されていますので、「削り取って」外さなければならず、再利用はできないと思ってください

ブリッジを支える歯にトラブルが起こった時

ブリッジを支えている歯に問題がある場合にはブリッジを外さなくてはなりません。

虫歯

ブリッジを支えている歯が虫歯になってしまうと、ブリッジを外さなければ虫歯を取り除くことができません。

根っこの先に膿が溜まった場合

神経を抜いた歯に時々起こりますが、歯の根っこの先に膿を溜めて痛みや歯茎の腫れを起こすことがあります。これは歯の根っこの内部の細菌感染が原因になっているため、根の治療をやり直す必要があります。

このようなケースでも基本的には一度ブリッジを外さなければ治療が行えません。

歯の根っこが割れた場合

ブリッジを支えている歯の根っこが割れてしまった場合には、ブリッジを外し、その歯を抜かなければならない可能性が高くなります。

重度の歯周病 ブリッジを支える歯が重度の歯周病になってしまっている場合にも、ブリッジを外して抜歯をしなければなりません。歯周病が進行すると、歯を支えている骨が下がることで、次第に歯が揺れ始め、最後は抜歯になってしまいます。

また、ブリッジをしている歯は最低でも二つの歯に橋渡しをすることで固定しますが、この固定がかえって歯の揺れをわかりにくくしてしまうため、「気づいたら支えている歯の歯周病が進行していた」ということはよくあることです。

そのため、歯医者では拡大したレントゲン写真を撮影を半年おきに撮影してもらい定期的にチェックしてもらうことをオススメします

ブリッジを支える片方の歯だけ被せ物が外れてしまった場合

ブリッジを支えている1本の歯だけ、被せ物が歯から外れてしまうケースがあります。このような場合、外れた部分だけセメントをつけて戻す、ということはできないため、一度ブリッジを全て外し付け直す必要があります。

もしブリッジが外れた状態で浮いているまま放置してしまうと、食べカスや細菌が侵入して感染をおこし、虫歯や歯周病が一気に進行する可能性が高まりますので、外れたまま放置するようなことは絶対にしないでください。

また定期的にブリッジが緩んでいないかをかかりつけの歯医者で確認してもらってください。 金属アレルギーの場合 ブリッジの金属が金属アレルギーを起こしてしまっている場合、ブリッジを外さなければアレルギー症状は改善しません。

外した後は、

  • 金属を使用しない、セラミックを使ったブリッジ
  • 金属を使用しない入れ歯
  • インプラント(インプラントに使われるチタンはアレルギーがほとんどない)

いずれかの方法でやり直すことで、金属アレルギーを起こさずに治療ができます。

保険の前歯のブリッジの変色が気になる時

保険治療の場合、前歯のブリッジは白いものを入れることができますが、材質がプラスチックであるため、吸水性です。年数が経ってくるとだんだんと色が黄ばんでしまい、色が気になる場合、一度外して新しいものを入れるしか方法はありません。

ブリッジを”長持ちさせるポイント”

ブリッジは年数が経つにつれ、上に挙げたような理由で外さなければならなくなる可能性が高くなってきます。保険のブリッジの場合、ブリッジを外すまでの年数は平均で7〜8年程度くらい、というところです。

ですが、これはあくまでも平均であり、装着した後の掃除を怠っていれば、これよりももっと早くダメになりますし、しっかりメインテナンスができていれば長持ちするケースもあります。

せっかく入れるブリッジですから、できるだけ長持ちさせたいものですが、そのためには、いくつかポイントがあります。

1.ブリッジ周囲の清掃をしっかり行う

ブリッジを被せると、人工物で歯全体が覆われるので虫歯にならないと思っている人がいますが、被せ物と歯の境目にプラークが付着すると虫歯になったり歯周病になる恐れがあります。

清掃がしにくいと言いましたが、ブリッジの清掃が常にきちんとできていれば、虫歯や歯周病を防ぐことができ、ブリッジを長持ちさせられる可能性が高くなります

2.しっかりと治療してくれる歯科医院を選ぶ

ブリッジを長持ちさせるためには、治療の質が大切なことは言うまでもありません。

  • 歯の削り方が適正であること
  • 根の治療が必要な場合には根の治療がしっかりと行われていること
  • 適合の良いブリッジを作ってくれること

というようなことがブリッジの寿命に大きく関わってきます。

「近いから」「混んでいないから」などと言う安易な理由で歯科医院を選ばず、口コミなど、できるだけ情報を集めて、信頼できそうな歯科医院を選ぶようにしましょう。

3.定期的に検診・清掃指導を受ける

歯は毎日使うものです。また、お口は日々、食べ物や飲み物、熱いもの、冷たいものなど、様々な刺激にさらされています。

それゆえ、何もせずにずっと同じ状態を保ち続ける、ということは不可能であり、車やバイクなどと同じように、良い状態を保つためには定期的なメインテナンス、汚れが付着していないかの確認は欠かせません。

ブリッジだけに限らず、詰め物や被せ物、そして自分の歯を長く良い状態で保ち続けるためには、「自宅の歯磨きがどれだけできているか」を定期的にプロの目で見てもらい、確認、指導してもらわなければなりません。検診を受けて噛み合わせのチェックなどを行うこともトラブルを減らすには、必要不可欠です。

4.自費の材質を選ぶ

ブリッジの材質選びもブリッジを長持ちさせる上で重要な要素です。保険の材質は銀歯、そして前歯の場合は銀歯とプラスチックを組み合わせたものと決まっています。

保険の材料も強度としては問題ないのですが、劣化が早く、銀歯はだんだんと腐食してしまうため、歯との間に隙間ができて虫歯ができやすくなったり、銀歯やプラスチックがプラーク(歯垢)を寄せ付けやすいために歯周病を引き起こしやすかったり、前歯のプラスチックが変色しやすかったりします。また、銀歯が金属アレルギーをおこしてしまうことも。

保険外にはなりますが、ブリッジの素材を保険外のものにすることで、このような材質の劣化によるトラブルの可能性を低くすることが可能になります。自費の材料(セラミックなど)は材質的に安定していますので、腐食のような劣化が起こりにくいです。

全く金属を使わずにセラミックの素材だけでブリッジを作ることも可能になってきていますので、金属アレルギーがある人にも対応することができます。

5.歯ぎしりをなるべくしないような工夫をする

これはブリッジ以外の天然歯、インプラントなど、どの歯にも言えることですが、歯ぎしりは歯の寿命を縮めるリスクになってきます。

特に夜寝ているときの歯ぎしりは日中の5〜6倍の力がかかると言われていて、長期間歯ぎしりをしていると歯がすり減ったり、割れてしまうなんてことも起きることがあります。

ただでさえ、負担が大きいブリッジに、さらに強い力がかかることになりますので被せ物が割れてしまったり、歯の根っこが割れてしまうようなリスクがさらに高くなってしまいます。歯ぎしりについてはこちらの記事歯ぎしりで歯を失う!?その症状と驚きの治療法、対策を歯医者が徹底解説で解説しています。

【歯が抜けてしまったとき】ブリッジ以外の3つの治療法

インプラント

インプラントは歯が抜けてしまった部分にチタン製のネジを打ち込んで、歯を被せる処置です。違和感が少なく、入れ歯よりも満足度が高い治療です。

  • 隣の歯を削らなくて良い 
  • 抜けた部分の歯を隣の歯で負担することがない 
  • 天然歯に近い感覚で噛むことができる

 などの点はとてもメリットが高い治療法だと言えます。 ただし、インプラントをうつには、ある程度の骨の厚みが必要です。

どんな場所でもインプラントをうつことができるというわけではないことや、インプラントをうったからといって、その後のケアを怠れば必ず一生もつわけではないことに注意してください。

保険の適応外ですので自費の治療になります。約1本 35万〜45万程度が相場です

入れ歯

入れ歯は歯の抜けている部分に人工の歯を置いて、バネを反対側の歯にかけます。入れ歯は他の治療法と違って取り外し式になります。

  • ・歯の負担が少ない 
  • 抜歯した歯の、隣の歯がなくても入れ歯はいれることができる 
  • 取り外して洗浄することができるので、口の中に固定するよりも掃除はしやすい 
  • 大きく歯を削ることがないため、修理することができる 

という点は利点と言えます。 ただし、デメリットとして

  • 違和感が強いこと
  • 慣れるまで多少時間がかかること
  • 歯ぐきの中に固定しているわけではない
  • 天然の歯のように噛むことはできず、多少は浮き沈みがある

これらのことを最初から理解してから作製してもらってください。 保険は適用されているために、欠損している歯の本数にもよりますが数千円〜1万円程度で作ることができます

また自費の入れ歯というものもあり、こちらは薄い金属などを使うことができるため多少は違和感は少なくなります。値段は約25〜35万円程度になります。 

また、これは入れ歯一本分の値段ではなくて、入れ歯全体の値段になりますので、この値段で複数歯の欠損を補うことはできます

自家歯牙移植

この治療法は口の中にある利用率が低いと考えられる歯(例えば親知らずなど)を一度抜いてしまい、残すことができないと診断された歯の場所に移動させて埋め込むという処置です。

この治療法の最大のメリットは、インプラントのような人工物ではなく、自分自身の歯を使いますので噛んだ感覚は、最も抜く前と同じような感覚で噛むことができる点ですね。

他の歯を削ることもないですし、「歯がなくなってしまった部分」に行う処置としては最も理想的な治療法と言えます。 ただし 

  • 全ての歯医者ができるわけではないこと
  • ドナー(移植する側)の歯が必要

ですので条件は限られます。歯医者としても手間がかかる処置ですので、保険で行う医院もありますが、ほどんどの場合自費で行うことが多いようです。費用は1本、約10万〜15万円というところが多いようです

まとめ

歯のブリッジのメリットやデメリット、特徴などをこの記事だけでかなり理解していただけたかと思います。ブリッジは歯が抜けた時に手っ取り早く治せることが多いですが、他の歯に大きな負担をかけてしまう治療であることを忘れてはいけません。

歯を失ってしまった場合には、その点もよく踏まえた上で担当医とよく相談し、インプラントや入れ歯など、他の治療法も考慮しながら慎重に、ご自分に合った治療法を選択してください。

また、今回解説してきたことは全て「歯を抜いてしまった後」の治療の説明ですね

そもそもあなたにとって最も利益が高い治療、情報というのは、歯を抜いてブリッジの治療法で悩むよりも、これから歯を抜くことにならないために予防するための知識、一生自分の歯で食べれるための知識ではないでしょうか

歯は削ってしまったら二度と元には戻りません。 歯を削って、被せ物をしてその場で満足しても「そもそも歯を抜くことになった原因」を知って、その原因に対してアプローチしないと、他の歯も同じような道(抜歯)になってしまうことは目に見えています。

虫歯の治療が終わったら、そこからがスタートだと思い、今後はトラブルを予防するための知識を得ることにシフトしてみてください。虫歯の予防をするために必要な知識はこちら100%虫歯を予防するための5つの方法を歯医者が徹底解説で解説しているので参考に。

今回は以上です

 

 

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