滑舌を改善させる唯一の方法!舌の先を使ったMFTトレーニング 実践編

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Dr.KITAMI

北見 顕介/KensukeKitami このコンテンツでは、現役の歯科医師ができるだけ専門用語を使わずに、わかりやすい言葉を使って解説しています。
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滑舌が悪い人のために今回はMFT(口腔筋機能療法)を使った舌の先のトレーニングについて順番に解説していきたいと思います。舌の「先」は発音を良くするためにとても重要な部分です。

特にあなたが「サ行」や「タ行」が言えないような舌足らずと感じているならば今回解説するトレーニングを簡単なものから実践してみてください。根気強く実践することで舌の動きが良くなり滑舌の悪さを改善する効果があります。

MFTは歯科医師や歯科衛生士が指導者になり、舌を使ったトレーニングを家で毎日行います。

また発音以外に

  • 歯並び
  • 舌をあちこち出してしまう癖
  • 口が常にポカンと開いている癖
  • 姿勢の悪さ  など

を正していく効果もあります。もしMFTについてもっと知りたいならば歯並びが良くなるMFTとは?歯科のプロがわかりやすく解説を参考にしてください。

それではさっそくいきましょう。

そもそも舌の先ってどこ?

まずは、「舌の尖端」はどの部分なのかを確認していきます。

図で見るとこの部分になります。この部分に問題があれば、の先の筋肉を使ったトレーニングをしていくことになります。

もし舌のどこに問題があるのかがわからない場合は滑舌が悪いのはなぜ?MFTを使って舌の問題を見分ける5つの方法の記事を参考に”ベーシックトレーニング”を行い問題がある場所を見極めてください。

今回解説するトレーニングは、難易度が簡単な順番で解説していきますので、できない場合は焦らず最初に戻り「できるレッスン」から根気良く行っていきましょう。

舌の基本的な位置を覚える”スポットポジション”

普段何もしていないときや、嚥下(飲み込む動作)を正しくするとき、必ず舌はスポットと呼ばれる位置にあります。スポットポジションはこの位置を覚えるためのMFTの”基本”となります。回数は5、6回で1セットとします。

  1. 大きく口を開けます。
  2. スティック【小】またはストローで、スポットを触りゆっくり5つ数えます。
  3. スポットの位置をスティックをあてたまま、感覚で覚えてもらいます。
  4. スポットからスティックを離して舌尖をスポットにあててもらいゆっくり5つ数えます。
  5. 2〜4を何度か繰り返します。

MFTのレッスンが必要な子供はスポットの位置に舌を置くことがわからないので、口の外に舌を出してしまったり、丸めてしまいます。根気強く行っていくことで、徐々にスポットの位置に慣れさせていきましょう。

慣れてきたら上の1〜5の動作を徐々に早く行っていきます。もし、スポットが上手くいかない場合は大きく口を開けなおしたり、スティックでスポットを覚える時間を長くしたりと工夫をしていきます。姿勢が悪いと舌を上手く動かすことができないため、姿勢を正して行うことも大切です。

スポットポジションができたらやってみる”フルフルスポット”

フルフルスポットは上で解説したスポットポジションが上手にできると指導者が判断したら行っていくトレーニングです。目的としては舌の動きを良くしてコントロールを良くすることと、無意識に舌がスポットにあることを感覚で覚えるためです。

こちらも回数は5〜6回で1セットとします。

  1. 大きく口を開けます。
  2. 舌の先が左右の口角に触れるように何度か振ります。このとき指導者は「フルフル〜!」と言って声を掛けます。
  3. 指導者が「スポット!」と言ったときに素早く舌の尖端をスポットにあてさせます。
  4. 2〜3を繰り返します。


失敗する場合は主に、舌と顎が同時に動いてしまいます。そのときは、顎にそっと指をそえて動かさないように手助けをしてあげると上手くいくことが多いです。

舌先のコントロールを良くする”フォロースティック”

フォロースティックも基本的なレッスンのひとつで、こちらも舌のコントロールを高めるために行います。他のレッスンをしたときの”補助レッスン”としても良く使われますので早めに覚えておきましょう。

15回〜20回行って1セットとします。

  1. 大きく口を開けます。
  2. 指導者または保護者が、スティック【小】を使って上下左右斜めの位置にスティックを持っていきます。
  3. 舌でスティックに触れるように追いかけさせます。
  4. 2〜3を何度も繰り返します。

最初はゆっくりとスティックを動かしますが、慣れてきたら徐々にスピードを上げてみてください。舌のコントロールが良くなるということは、舌の感覚がわかるようになったり筋力が同時についてくるということです。

フォロースティックがうまくいかない場合はまずは「①左右の動き」のみからはじめましょう。そこから「②上下の動き」を交ぜていき、最終的には「③斜めの動き」を加えます。

このように、いきなり全部をやろうとせずに、まずはできることから徐々に始めることが大切になってきます。

舌先を伸ばす動きを覚える”スキニーアンドファットタング”

スキニーアンドファットタングも同じく、舌のコントロールを高めるために行います。5〜6回で1セットとします。

  1. 口を大きく開けます
  2. 舌を真っ直ぐ前に出し、10秒間維持します【スキニータング】
  3. 舌の真ん中を少しへこませながら平らにして10秒間維持します【ファットタング】
  4. 2〜3を繰り返します。

スキニータングで大切なことは、舌を横から見たときに曲がって出すのではなく、必ず真っ直ぐ出すことを意識することです。ファットタングは力をいれすぎると、全体が丸みを帯びた平らな舌にならないので、必ず力を抜くことを意識させましょう。

舌の先に力をつける”ティップ”

ティップは舌の先の力をつけるための基本的なトレーニングになります。こちらは10回で1セットとします。

  1. スティック(大)を利き手で持ちます。
  2. 口の前にスティックを持っていきます。
  3. 口を大きく開けます。
  4. 舌を引き締め、尖らせるようにしてまっすぐ舌を出します。
  5. スティックを2秒間押します。
  6. 2秒間力を抜いて舌を休ませます。
  7. 4〜6を繰り返します。

ティップがうまくいかない場合は、多くの場合画像ののように舌の先ではなく腹や裏側でスティックを押してしまいます。この対処法としては、舌の先をスティックの先で軽く触ってあげることで、どこで触れば良いのかがわかりやすくなります。

舌の先の動きを良くする”リップトレーサー”

リップトレーサーは舌のコントロールを良くして、素早くスポットにしたの先を持ってこれるようにするために行います。6回で1セットとします。

  1. 大きく口を開けます。
  2. そのまま右の口角を舌の先で触れます。
  3. ゆっくり10秒数えながら唇を1周して舐めていきます。
  4. 1周して右の口角に戻ったら、素早くスポットに舌の先を戻します。
  5. 2〜4を左右交互に繰り返します。

口が徐々に閉じてきてしまう場合、最初は指で口を支えてあげたり、舌の動かす位置を画像のように指やスティックで誘導させてあげると良いと思います。

舌先の感覚を高める”ティーストレーサー”

ティーストレーサーも舌のコントロールや感覚を高めるために行います。3〜4周で1セットとします。

  1. 大きく口を開けます。
  2. 最初に舌の尖端を置く位置を決めます。(上の前歯や犬歯の先など)
  3. 最初の位置から上下の歯の尖端や奥歯のてっぺんを順番に舐めさせます。
  4. 1周したら、2〜3を繰り返します。

うまくいかないときは、歯を順番に舐めることができなかったり、歯ではなく唇にすぐ触れてしまったりするため、初めはゆっくりと行い、歯の一本一本丁寧に舐めさせるように意識させることが大切です。

まとめ

今回は舌の尖端のMFTを使ったトレーニングをそれぞれ説明してきましたがいかがだったでしょうか。舌の尖端のトレーニングは同時に舌のコントロールを上手く行うことにつながり、それが結果的に発音に大きく関わってきます。

最初のスポットポジションからしっかりとできないのであれば、「歯科医院で指導者の指示を仰ぐこと」。また「焦らず最初に戻ること」を忘れないでください。

では今回は以上です。

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