あなたは今、学校の定期テストの成績が伸び悩んでいたり、模試の成績が上がらず焦っていないでしょうか。僕も国家試験の経験者ですが、勉強をし始めたときは、なかなか結果が出ず不安な日々が続きました。
僕のように「自分ではたくさん勉強をしている」つもりでも全く成績が上がらない人はたくさんいます。その理由はどこにあるのでしょう。
もしあなたが効率の良い勉強法がわからず、ただ闇雲に勉強をしていると感じるなら是非参考にしていただきたいと思います。
一緒にチェックしていきましょう。
目次
なぜ勉強法が大切なの?
勉強をすればするほど成績を伸ばしていける人と、そうでない人は短い期間にはそこまで違いが現れないかもしれません。しかし、長期的にみたときに圧倒的な差が生まれてきます。理由は簡単です。
それはあなたが「間違った勉強法をしている」か、「効率の悪い勉強方法」を知らずに実践しているからです。あなたは勉強していて次のことを考えたことはありませんか?
- 同じところを何回でもミスをする
- テストの成績が不安定
- 短期間で他の人と差をつけたい
このようなことを思っているあなたは、一度、”勉強時間を確保してひたすら勉強する”よりも“効率のいい勉強法の基本”から知っておく必要があるのです。
試験勉強を始める前にまずは受ける試験について知ろう
「そんなこと知ってるよ!」と言われてしまいそうですが、基本的すぎて以外と見落としている人も多いと思います。まずは「敵を知ること」はとても大切なことです。
- 絶対評価?相対評価?
- 歯科医師国家試験の出題基準を把握する
さっそくチェックしていきましょう。
絶対評価?相対評価?
まずはその試験が「絶対評価」なのか「相対評価」なのかを把握しましょう。点数ばかりを気にするのではなく、まずはそのテストの評価方法を知ることで勉強法が変わってきます。
絶対評価とは、
- 90点以上は評価A
- 70点以上は評価B
- 50 点以上は評価C
といったように、点数で評価基準が決まっていることです。この評価方法は成績のみ見るため100人テストを受けたとすると、100人全員が評価Cの可能性もあります。
相対評価とは全体の成績を把握し、
- 全体の10%は評価A
- 全体の30%は評価B
とあらかじめ決まった比率で評価することです。
絶対評価であれば、難しい問題も解けなければなりません。しかし、紛れもなく歯科医師国家試験は相対評価であり、全体の比率を見て合格者を決定します。
受験生全員の成績が悪かったといって全員が落ちることは100%ありません。これは言い換えると「100点をとりにいくテストではない」ということです。
あなたがの目標が合格であれば、常にこれを頭にいれる必要があります。正答率の悪い問題を間違え落ち込んでずっと勉強しているよりも、「皆がとれている問題を絶対に間違えない」方が圧倒的に合格に近づきます。
周りがとれていて、自分がとれていないような“基本的な問題“を探し出し、本番でその問題が出題されたとき確実に得点できるよう、何度も復習していきましょう。
歯科医師国家試験の出題基準を把握する
どのテストにも出題範囲というものがあります。当たり前ですが、範囲以外を勉強している人は落ちます。もう一度出題範囲を確認して、今自分が勉強している範囲がしっかりと出題基準にそっているのかを確認することは必要なことです。これらは厚生労働省のページで確認できます。
ちなみに歯科医師国家試験にはブループリントというものが存在します。これは歯科医師国家試験設計表というもので、どの項目が全体の何%をしめるのかがわかるようになっています。
但し、平成30年からは出題基準が変わる年ですので、新たな出題基準が新たに発表される予定ですので注意が必要です。
また国家試験の場合正答率が60%になるように作成されているので、正答率が低い問題も解けるに越したことはありませんが不適切問題になる可能性があることも頭にいれておきましょう。
狭く深い知識で得点を狙うより「出題基準の問題を満遍なく解ける」方が合格する確率は確実に上がります。
時間を決めるだけで効率が上がる?
効率の良い勉強法を毎日ルーティーンで実践していくうえで、時間はとても重要です。毎日できなければ何の意味もありません。勉強の時間を生活の一部として毎日の日常に落とし込んでいき、あなたにとって「それが常識」と言えるようにしましょう。
- 「長時間ダラダラ」よりも「短時間で集中」
- 大事な教科の勉強は朝一に組み込む
「長時間でダラダラ」よりも「短時間で集中」
これは、5時間休まず一気に勉強するよりも、1時間で区切って何度も勉強する方が効率が良いということです。これは脳の情報伝達を行うシナプスの性質によるもので、短期間なセッションを何度も繰り返すことでよりスムーズに情報伝達が行われるというものです。
人間の集中力はもって90分といわれています。集中力の波は15分毎にピークを迎えそれが3回を過ぎると徐々に低下していきます。この”集中力を持続させる努力がどれだけ習慣化できているか”が短期間でで結果を残せるか、残せないかの分岐点です。
集中している時間を時計では計れないので、正確に測りたいときは、近くに携帯のタイマー機能を使い目に見える距離で時間を意識しましょう。時間を計るたびに携帯を触りたくない人は、表示される文字が大きいストップウォッチなどを購入して常に見える位置に置くと良いと思います。
大事な教科は朝一に組み込む
1日の勉強スケジュールの中で、あなたが覚えたいと思っている、最も大事な教科は朝一に組み込みましょう。その理由として、一日のベストパフォーマンスを出しやすい環境なのが朝であるからです。
体力があるのが午前中であることと、脳が一番疲れていない状態で勉強に取り組めるので効率良く覚えることができ、記憶にも定着しやすいのです。
受験勉強は長期戦です。そのためには、毎日のスケジュールが命です。朝一に”覚えたい”、”やらなくてはいけない”教科を朝に組み込み続けることで、長い目で見ると成績に大きな差が開いてきます。
勉強の仕方で押さえるべき”重要ポイント”
ただ闇雲に勉強をしていくより、何事にもコツというものがあります。いくつかのポイントを抑えているだけで成績を確実に上げることができるので、それを解説していきます。
- 範囲を絞る
- パターン化は避ける
- 模試を適当に受けない
- 勉強にゴールを設ける
- 暗記ものは寝る直前に行う
勉強する範囲を絞る
当たり前ですが、国家試験に出題されそうもない範囲を勉強しても意味がありません。限られた時間の中で成績を上げるには出そうもない部分は思い切って省く勇気も必要です。
ここで重要なことは”ポイントをおさえてつつ省いていくこと”です。なかなか範囲が絞れない人は次のことを参考にしてください。
- 最新の過去問を解いて参考にする
何年も前に出た問題がまた同じように出題される可能性は低いです。そこに時間を割くよりも、ここ3年間繰り返し出題されている単元が必ずあるはずです。それを過去問を解くことでまず把握し、ノートに書き出してその周辺を重点的に勉強することはとても効率がいい勉強法です。
- 模試の問題を解いて参考にする
毎年行われる予備校の全国模試の問題は、現在の国家試験に準じて、プロ達が今年も出題されると予想される範囲で作成したものです。自分が勉強する範囲を絞るために使うのも一つの方法です。
解答のパターン化は避ける
現在の国試はかなり臨床に沿ったリアルな問題が多く出題されています。「この問題が来たら正解はこれ!」などは作成者の思うツボです。パターン化されているような答えは引っ掛けの選択肢として用意されているのです。
実際に、過去問に固執しすぎて「何周もしているのに得点があがらない」ということは良くあることです。問題を解くときにパターン化で選択肢を選ぶのではなく、なぜその選択肢が正しいのかを考えながら解くことを癖づけましょう。
全国模試は適当に受けない
本番を想定してテスト形式で問題を解くことはとても重要です。本番で決して弱気にならない、メンタルを鍛える練習にもなります。また、得られた知識は問題を解くことで再確認でき、自分の足りない部分もきっとみえてくるはずです。成績を効率的に上げるには、
知識の習得→試験で問題を解く→苦手な部分を把握→復習
の方程式が必須なのです。自分が間違えた問題を全てチェックして、それをしっかりと復習して自分のものにしていきましょう。
その日の勉強にゴールを設ける
勉強にゴールを設けることで、その日の到達目標がはっきりとし、全体の効率あがります。「今日はここまで問題を解く」「今日はこの単元を復習する」など区切りをつけてみましょう。
ここのポイントとしてはあまり高い目標を設定しないことです。なぜなら、高すぎる目標だと毎日達成できず挫折してしまったり、先延ばしになってしまうからです。
1日の勉強できる時間は限られています。低すぎてもいけないですが、必ず達成できる位置に目標設定するのがポイントです。
暗記ものは寝る直前に行う
計算問題、思考問題などではなく暗記ものほど、寝る直前に行いましょう。睡眠はインプットすることがなく、起きている間に起こった記憶を整理する時間です。これは、散らかった部屋を一度整理するのと一緒で、記憶としてとても定着しやすくなることがわかっています。
僕は国家試験の勉強を始めていくうちに、以下の4つの手順を行っていました。是非、参考になればと思います。
- 寝る直前に覚えれそうな気になった単元をリストアップする
- メモとしてその項目を箇条書きにしていく(参考書であれば名前、ページ数)
- 寝る直前。時間を計りその項目をできるだけ集中して覚える
- 脳が疲れて、眠気がきたらそのまま寝てしまう
ポイントは、この作業をする前にある程度脳が疲れた状態を作っておくことです。その疲れた状態でもうひと頑張りして、脳の疲れがピークに達した状態で眠りに入ります。これらは効率の良い睡眠をするためでもあります。
脳を使って就寝前の勉強に備える→寝る直前、もう一度集中して覚える→疲れて眠気がきたらそのまますぐ就寝
といった流れです。寝る前に覚えられる量は限られているので、あまりたくさんの量を覚えようとせず無理のない範囲で行いましょう。
勉強に飽きたら、友達と質問し合う
ずっと同じ机に座って勉強をしていると集中力がどうしてもきれてしまうこともあります。そんなときは友達同士で自分が勉強した範囲を質問し合ってみましょう。
これは気分転換にもなりますし、人に教えることができるということは、自分の知識が相手よりもはるかに上回っていなければなりません。逆に教えれないということは、まだ理解に乏しい部分があるという確認にもなります。お互い勉強したことを、教え合い質問することで
- お互いの知識の共有
- 自分の知識の確認
- 気分転換
- 新しい勉強範囲のきっかけ
などたくさんのメリットがあります。インプットとアウトプットを大切にしましょう。
勉強をするための準備を予めしておく
勉強をする時間は、勉強にだけ脳を使うということです。無駄なことは一切いりません。したがって、準備するものを予め用意しておきましょう。使う筆記用具、資料は前日の夜には確認して就寝することをお勧めします。
こうすれば、勉強に必要な道具、資料を探すことなど無駄な労力を使うことなく、予め用意してすぐに勉強に取り掛かれるようになります。
また、次の日に勉強するものを、予め決めておくことも重要です。朝起きたら、前の日に決めた勉強スケジュールを実行するだけの状態にしておきましょう。もし、次の日に勉強することを忘れてしまうようなら勉強内容がかかれたスケジュール表を用意しておくこともオススメします。
勉強の邪魔になる物は近くに置かないようにする
例えば携帯が勉強中に鳴りLINEやメール、携帯ゲームを一度開いてしまうとその時点で集中力が途切れてしまいます。短時間見るくらいなら良いかもしれませんが、多くの場合それがきっかけで集中力が途切れると長時間、携帯を触ってしまう傾向にあります。
これを解決させるには方法は一つです。集中力の妨げになるような物は遠くに置くか、電源を切ってカバンにしまっておきます。外部から邪魔が入ることでせっかくの集中力が途切れてしまうくらいなら、予め近くに置かないほうが良いのです。
まとめ
今まで勉強の量ではなくて、質を変えていくために必要なことを解説しましたがいかがだったでしょうか?これら学んだ技術は知っているだけではまったく意味がありません。毎日実践してこそ初めて意味があります。
これらを参考に自分の勉強スタイルを確立して勉強法を習慣化することが最終目標です。これらを実践していくことで効率良く勉強することができ、周りの受験生と差がつき、短期間で結果を残す近道になることは間違いありません。
いままでの項目以外にも習慣化するべき方法をいくつかまとめたので参考にしてください。
習慣化すべき効率のいい勉強法
- 勉強する時間を決める
- 勉強の仕方の重要ポイントを理解する
- 勉強するための準備を予めしておく
- 友達と質問し合って教えあう
- 勉強の邪魔になるものは近くに置かないようにする
その他
- 苦手な項目リストを作る
- 勉強スケジュールをたてる
- 4、5回は復習を行う
- 朝、昼、夜の部と時間を分ける
- 息抜きの方法を見つける
- 熟睡できるような睡眠を考える
- 昼寝の時間を作る など
などです。今後ここの項目にある、さらに詳しい内容をこのブログで書いていけたらと思います。
では、今回は以上です。
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