【保存版】歯茎が腫れた!原因と今すぐできる6つの応急処置

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Dr.KITAMI

北見 顕介/KensukeKitami このコンテンツでは、現役の歯科医師ができるだけ専門用語を使わずに、わかりやすい言葉を使って解説しています。
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普段生活をしていて、「急に歯茎が腫れてきた!」という経験がある人もたくさんいると思います。

歯茎が腫れることは、普段生活していても誰にでも突然起こり得ることで、腫れて痛みがあっても肝心なときに歯医者がやっていない!予約がいっぱい!なんてことも有り得ます。

歯茎が腫れて痛みがあればほとんどの人が歯科医院に来院しますが、歯茎が腫れても痛みが伴わない場合は放置してしまう人もいるのではないでしょうか?

ただ一つ言えることは、痛みを伴っていなくても、「歯茎が腫れている」ということは口の中の異常をあらわす大事なサインです。放っておいてもすぐにまた腫れますし、どんどん状態が悪くなってしまうということ。

今回の記事は歯茎が腫れてきたとき、自宅にいてもすぐにできる応急処置、歯茎の腫れ方、その原因と歯医者で行う治療法まで完全に網羅してます。

是非じっくり読み込んで今後腫れたときの知識として活かせればと思います。

ほとんどの人が勘違い?やってはいけない応急処置

応急処置について解説していく前に、多くの人が勘違いしている、「やってはいけない応急処置について解説していきます。

それは、腫れている歯茎を外側から氷などで冷やすということ

よく、歯痛はすぐに冷やす方が良いと世間一般的に考えられがちですが、これは間違いです。理由を説明しますね。

腫れて痛みがでるということは、患部に血液が集り、それらが周りの組織に浸透して、圧迫することで起こります。腫れている部分を冷やすと、血管が収縮して、血管内の血液の量が少なくなります。これにより、一時的に腫れが治まったり、痛みが軽減するかもしれません。

しかし、薬剤はは血液によって、患部に運ばれるため、血流が悪くなることで腫れている部分へ薬剤が到達しにくくなってしまいます

これは、結果的に腫れが治りにくくなる環境を自らつくっているということです。腫れている患部を冷やすこと。これは絶対にしてはダメです。

【痛み】まずはコレ!自宅でできる痛みへの応急処置

それでは、自宅にいてもすぐにできる応急処置について解説しますが、あくまでこれは「腫れ」や「痛み」に対して応急で的なものです。

症状が和らいだからといって決して放置せずに、必ずかかりつけの歯科医院で診てもらうことを忘れないでください。そこを前提としての話をします。

まずは「痛み」への応急処置です。歯茎が腫れて痛みを伴う場合、かなり強い痛みを伴う場合があります。

痛みが強いとストレスがかかったり、集中できず、他の応急処置も実践できなくなってしまいますので、まずは一番に痛みへの対応をオススメします。

①市販の痛み止めを飲む

手っ取り早い方法が痛み止めを飲むことです。

痛み止め(ロキソニン)は通常、歯科医院を受診した後に、処方されることが多いですが、薬局などで市販されている痛み止めも成分が近いことから、”一時的に痛みを和らげる”には、十分効果があります。

歯肉の痛みも飲んでから30分ほどで痛みが少し楽になるはずです。また薬が今後の処置に影響することはないので、安心してください。 

痛み止めを飲む際の注意点

副作用に胃腸障害があり、「お腹をくだす」といったこともあるので、もし体に合わないと思ったら、すぐに服用を中止すること

また、一度にたくさん服用たからといって効果は上がりません。服用するときは一錠ずつ飲むことと、4〜5時間すると効果がうすれるので、痛みが続くようならその度に一錠飲むといった飲み方を心がけてください。

痛み止めが効かない場合

歯茎が腫れた原因や状態によっては、痛み止めもなかなか効かない場合もあります。その場合、できるだけ早く歯科医院で処置を受けなければなりません。

「我慢できないくらい痛い」ということを伝えると、待ち時間はある可能性は高いですが診てくれる歯医者さんは多いと思います。

②栄養の確保

歯茎が腫れているとき、体の免疫力が落ちていることが多く、口の中のバイ菌たちはとても活発になっています。そんなとき食欲も落ちてしまいがちですが、体の免疫力を高めるためにも、まずはしっかりと食べて栄養補給をすることが大切です。

できれば、普段の食事以上にたくさん食べるくらいの方が回復は早いです。できるだけ栄養価が高い食べ物(できるだけ軟らかいもの)を食べ、もし食欲がわかなければ栄養ドリンクやゼリーなど、食べやすいもので補給することも一つの方法です。

食事をするときの注意点

食事をするときに、刺激を避け、安静にするという意味でも、腫れている側の歯で固いものを強く噛むことは絶対に避けてください。場合によっては、噛む力が刺激となって、それがきっかけで痛みが強くなり、症状が悪化することもあります。

腫れているときはとにかく触らず、安静にすることこれが鉄則ですので是非覚えておいてください。

③体を安静にする

栄養を確保したら、ストレスをできるだけ減らしたり、体力をつけるために、体を安静にして睡眠時間を多く確保することも必要です。

もし睡眠が十分でないと、体力の低下によって、免疫力が下がり症状が悪化します。睡眠時間の目安としては大体7〜8時間は必ずとるようにしてください。

【腫れ】まずはコレ!自宅でできる腫れへの応急処置

ここからは「腫れ」に対しての応急処置になります。腫れるには原因があり、これは原因に対してのアプローチになりますので結果的に痛みを軽減することにもなります。

④ 腫れている周囲の歯磨き

歯茎が腫れていると「歯茎の上ににバイ菌がたくさん繁殖している!」と思う方も多いかもしれませんが、普段歯茎が腫れる原因の90%以上は歯の周りについた細菌が原因です

歯の周りの細菌を除去するという点で、歯ブラシで腫れている部分の歯のまわりのプラーク(細菌の塊)をとることは必要です。

あまり強い力をかけず、念入りに鏡を見ながらやさしく磨いてみてください。このとき、多少出血すると思いますが問題無いです。

歯磨きをするときの”コツ”

歯茎の腫れの原因であるプラークは「歯と歯茎の境目」に多く付着しています。

この場所を磨こうとしたとき9割以上の人はこのように磨くのではないでしょうか。

しかし、この磨き方は特に腫れているときはしてはダメです。

理由の一つは歯茎を傷つける可能性があること、二つ目はプラークの除去効率が悪いからです。

正しくはこの角度です。

舌歯の周りを一周、歯のくびれに対して、垂直になるように磨くことがポイントです。歯茎には毛先は当たらないように意識することが大切です。

歯磨きをするときの注意点

歯を磨く時、腫れている部分の周囲の歯茎を毛先でマッサージするように磨くことは絶対にしないようにしてください全く効果がありません!

歯ブラシによって腫れている部分が傷つくと、さらに痛みが増したり、状態が悪化するおそれがあります。

⑤うがい薬で口の中を消毒する

歯茎の腫れのほどんどは、口の中の細菌が原因と言いましたが、細菌の増殖を抑える点では”殺菌効果のある洗口剤”も、一時的には効果があります。

夜、就寝前に歯を丁寧に磨き、洗口剤でうがいをしてから寝るようにしてみてください。

洗口剤を使うときの注意点

洗口剤を使うとき、”殺菌効果のある”というのがポイントです。

それ以外のものや、歯茎が腫れることは。虫歯菌が原因ではないので「虫歯予防のみ」の洗口剤は意味無いです。

また大事なこととして、「これ一本で歯周病、腫れを治す!」といったような洗口剤の広告を目にすることがありますが、洗口剤でいくらうがいをしたからといって、「腫れを一時的に抑えることができても、根本から治せている訳では無い」ということを理解してください。

歯の表面についたプラークは、歯ブラシの毛先や歯科の機械によって、実際にこすり落とすことで初めて除去できるからです。

腫れる原因によっては、応急処置「その1」、「その2」の効果があまり無い、腫れ方があります。詳しくはこの記事で解説している【歯茎にデキモノ? 】腫れ方とその原因① を参照にしてください

⑥薬で細菌の量を減らす

この方法は活発になっている病原菌の数を減らすために薬を飲む方法です。具体的には”抗菌薬”を飲みます。この方法は腫れている部分に薬の力で直接アプローチすることで、細菌の量を減らし腫れを落ち着かせます。

 〜抗菌薬の注意点〜

抗菌薬は医師の診断のもとで、処方を受けなければなりません。以前に処方された薬が残っている場合でしかこの方法は使えないので注意です。

なぜ医師の診断が必要かというと、抗生物質は種類によって効き方が違うということが一つ、二つ目に抗菌薬には正しい飲み方があります(どの薬にも言えることですが)。

抗菌薬は痛み止めのように、「痛いときだけに飲めば良い」というわけでは無いです。決められた期間をしっかり飲みきることで、初めて最大限の効果が持続されます。

三つ目は副作用です。歯科に使われる抗菌薬は副作用が少ないものがほとんどですが、「服用して良いか」は一度歯科医院に電話で問い合わせた方が無難です。医科で服用されたものが残っている場合ももちろん同じです。

大事なことですのでもう一度念押ししますが、「歯茎が腫れているときに家にある抗菌薬を飲む」ことは、あくまで歯科医師に診てもらうまでの一時的なもので、飲みすぎはNGということを忘れずに

 【歯茎が全体的に痛い】腫れ方とその原因① 

ここからは歯茎の腫れ方と原因、治療法までを大きく2つに分けてお話します。ここでの腫れ方と、自分の歯の腫れ方を照らし合せ、自分の腫れ方がどの腫れ方かを把握してください。

その腫れる原因と治療法を知ることで今後の対策になりますからね。「歯茎が腫れて痛い!」というときは大抵この2つににあてはまると思います。

〜 歯周病 〜

歯茎が写真のように、一部分だけブヨブヨと腫れている状態です。

これは、歯周病(歯槽膿漏)が進行した部分の炎症が、免疫力が下がったことを引き金に一時的に強く歯茎に現れている状態です。腫れ方の頻度としてはとても多いです。

症状としては

  • 歯茎が腫れぼったく、違和感がある
  • 歯が浮いたような感じがする
  • 歯ブラシをすると痛みと出血がある
  • 何もしていなくてもズキズキする

こんなところです。進行している人は口臭や、歯と歯茎の間から膿が出るなんてことも起きてきます。 そして、一部分が急に歯茎が腫れて痛みだす人は、普段から歯茎の腫れ自体は口の中全体に現れていることが多いので鏡で確認してみてください。

実際にみるとこんな感じ。

  • 歯茎全体に赤みがある
  • 歯茎を触ると全体的にブヨブヨして、違和感、痛みがある
  • 歯ブラシをしたときに出血する

などの症状が全体的にあれば要注意です。

歯周病で腫れた場合の対処法

例えば怪我をしたときに傷口が感染すると化膿して腫れます。人の体に有害な菌が入ると、それに反応して体は邪魔者を外に追いやろうとしているからです。

口の中もその例外では無いので、治療としては原因となっている細菌の量を減らすということを重視します。

機械を使って洗浄する

歯科医院では、特殊な器具を使い、歯の周りの細菌を除去して洗浄を行います。

この器械は歯茎の細かい隙間にまで入れることができ、普段届かないような場所の細菌まで除去できるので、歯茎の腫れが治りやすくなります。

〜歯周ポケット〜 

歯茎は歯と隙間なく密着しているわけではなく、常にポケットと呼ばれる溝を歯の周りに作っています。

厄介なことに、歯周病が進行しているとこのポケットは深くなるので、ここは細菌達の住み処(すみか)となります。器具でこの歯周ポケットの中を洗浄しなければなりません。

止むを得ず、器具をポケットに挿入しなければならないので(特に腫れが大きいとき)、多少痛みを伴うこともあります。そのときは部分的に麻酔をして処置をしますので、麻酔をして欲しいときは、我慢せずに先生や歯科衛生士さんに伝えましょう。

濃度の高い抗菌薬を直接、歯茎に塗布

出典:昭和薬品化工株式会社

この方法は抗生物質の薬を飲んで、細菌を減らすのではなく、高濃度の抗生物質を腫れているポケット内に入れてしまい直接効かせてしまうという方法です。

薬口から飲む方法よりも、ダイレクトに腫れている部分に薬が入りこむので、薬自体の濃度が高いです。一時的な効き目は高いため、急に強く腫れたり、炎症が強い場合によく使われます。

もしこの処置をしてもらったときの注意点は、

  • 飲み薬ほど長い時間効き目が持続しない
  • 強くうがいをしたり、頻繁になんどもうがいをすることで、薬が流れ落ちてしまう

などがあります。

〜 親知らず 〜

普段何も感じていなくても、急に腫れだし痛みがでる原因として考えられるものが親知らずです。親知らずが腫れるとパターン1と同じような症状が奥歯にも現れます。

親知らずは、はえている向きにもよりますがどうしても食べカスや、普段の歯磨きでは磨ききれない場所がとても多く、プラークも溜まりやすいです。

親知らずが腫れた場合の治療法

腫れている原因が親知らずだった場合、パターン1と同じ処置をします。その後、炎症が引いてから、親知らずを抜く処置がとられることが多いです。

いくら腫れを薬の力で抑えることができても、歯茎が腫れ無いような環境をつくることができなければ、近いうちにまた同じように痛みが出て腫れることになるからです。

親知らずをすぐに抜かないのは、腫れや炎症が強い場合

  • 出血が多い
  • 麻酔が効きにくい
  • 抜歯後に痛みが続くことが多い
  • 治りが悪い 

などの理由で、やむを得無い状況以外は抜歯を避けた方が良いです。 親知らずを抜くことに抵抗がある人も多いですが、できるだけ処置を簡潔に、また術後の治りを良くするためには、できるだけ細菌の数を減らしたり、体調を整えたりする事前準備が大切なわけです。

【歯茎にデキモノ】腫れ方 とその原因②

2つめは歯茎にぽっこりとデキモノができるように腫れるパターンです。腫れる位置は原因となっている歯の根っこの近くが腫れます。

こちらも、突然根っこの先が腫れるのではなくて、虫歯で痛み、違和感があった歯を放置している。など何らかの自覚症状があるはずです。

〜 歯の神経が死んで膿む 〜

歯にデキモノができて膿んでいる場合、虫歯が進行して神経が死んでしまい中で膿んでいるか、一度根っこの治療をした歯に再び感染がおきる でこのような状態になります。

この腫れ方は先ほど「腫れに対する応急処置」で解説した、

  1. 腫れている周囲の歯磨きをする方法
  2. うがい薬で消毒する方法

はあまり意味がありません。

原因が細菌であることは同じですが、その細菌が歯の根っこの中にまで感染しているからです。外から歯の根っこの中の細菌は取れないですよね?

歯の根っこに感染がおきると、骨は細菌から逃げるように退縮して、そこに細胞の死骸などが膿となって溜まります。実際のレントゲン写真を見てみましょう。

この膿の出口が歯茎に現れ、根っこの先が一部分腫れているように見えるのです。

 

この膿の出口は体が、要らないものを体外に出すためにつくられるものです。逆にこの出口が無いと、根っこの先に逃げ口がないまま膿やガスが溜まり、圧がたまります。

こうなると、夜も眠れ無いほどの痛みがでることも少なくありません。歯の根っこの近くに膿の出口ができることは、腫れることにもなりますが必要なことなんです。

 

歯の神経が膿んでいる場合の治療法

歯茎がデキモノのように腫れている場合の治療法です。この場合、感染して死んでいる歯の神経をとり、歯の根っこの中を消毒していかなければなりません。自分で歯の中の消毒を行うことはできないので、これは100%歯科医院での処置になります。

図のように、感染している神経の部屋を特殊な器具を使って、削って掃除していきます。中の細菌をできるだけ減らし除去した後、最終的に歯の神経に変わる材料を根っこの中につめていきます。

この治療法は、どこの歯科医院でも歯の神経の処置として行われていますが、特に奥歯など、根っこの本数が多い歯は、治療回数が(3〜4回)かかることが多いようです。

また歯の根っこの治療は、根っこの先を直接触って綺麗にするというわけではないため、虫歯の治療のように「削ってつめることで、すぐに痛みが消える」といった、すぐに治療の結果が出るわけではありません。

体が治そうとする力をできるだけ菌の数を減らして助けるというイメージです。腫れが消えることに関しては最低1週間はみてください

〜 歯が割れる 〜

もう一つ、おなじようにデキモノができるような腫れ方をするのが、歯が割れている場合です。 歯が割れていると、割れている隙間から細菌が侵入し感染起きて同じように膿が溜まります。(歯の破折といいます)

破折は症状が出やすく

  • 噛んだ時に痛い
  • 違和感がある

などの症状がでます。

歯が割れている場合の治療法

歯が割れている場合、「口の中で接着剤を使って塞ぐ」といったことはできません。

残念ながら抜歯(歯を抜くこと) になることが多いです。場合によっては一度歯を抜いて、口の外で割れている部分を修復し、再度埋めなおすといった治療をすることもありますが、基本的に治療の予後は悪いということは覚えておきましょう。

【その他】の歯茎の異常

ここからは、歯周病や根っこの腫れとは違った、勘違いしやすい歯茎のデキモノを見ていきます。頻度としてあまり高くありませんが、覚えておいて損は無いです。また、もしこれらに当てはまるようなら、早めに歯医者で診てもらってください。

エプーリス

写真は初期のものですが、歯茎にできるイボのようなものです。20〜30歳の若い人に多く、女性に多いのが特徴です。触ると痛みがあったり、出血を伴うこともあります。 治療法としては、麻酔をして切り取る処置行います。

歯肉増殖症【しにくぞうしょくしょう】

歯肉炎、歯周病の人が、高血圧や狭心症を抑える薬を服用していると、その副作用によって歯茎全体が盛り上がってしまうことがあります。

薬を服用している人全員がなるわけではなく、元々ある歯周病の歯茎の腫れや炎症が、薬の副作用によって異常に増殖されるというイメージです。

なので、まず行われる治療は、日々の生活においてのプラークの除去(プラークコントロールの向上)です。それによって歯肉の増殖は軽快します。

高度な歯肉の増殖で、どうしても改善がみられない部分は切除によって切り取ることもありえます。

妊娠性歯肉炎【にんしんせいしにくえん】

妊娠時のホルモンバランスの崩れと、歯茎の炎症が重なると歯茎の腫れが強くでることがあります。これを妊娠性歯肉炎(にんしんせいしにくえん)といいます。

ただし、妊娠自体は歯肉炎の原因ではないです。妊娠時は口の中の清掃状態が悪くなりやすいため、妊娠2〜3ヶ月にかけて歯肉炎が悪化します。それまでにあった歯肉炎が”妊娠によるホルモンバランスの崩れなど全身的な因子”で炎症を増強させるといった感じです。

治療法は口腔内の清掃状態の改善です。分娩後は軽快します。

萌出性歯肉炎【ほうしゅつせいしにくえん】

6歳臼歯がはえる途中、歯茎が被っている部分に食べ物があたったり、細菌が溜まりやすいことから、歯茎が腫れやすくなります。(萌出性歯肉炎)

赤みがかって、触れると痛みがでることがあります。歯がはえるにつれて、徐々に軽減しますが、これも原因はプラークですので治療は口腔清掃が基本になります。

歯肉癌【しにくがん】

出典:さくまDCホームページ

50歳以上が約80%です。ほとんどが奥歯にでき、痛みを伴います。初期の発見が予後を左右しますので早めの受診を。治療法は放射線をあてたり、抗癌剤、麻酔をして切り取る処置を行います。

 

勘違いしやすい歯茎のコブ

異常ではありませんが、歯茎の腫れと勘違いしやすいのがこの”骨隆起”とよばれるものです。下顎にできている隆起を下顎隆起と言います。これは舌側の骨が年齢とともに増殖して盛り上がったものです。

痛みはないですし、放置しても全く問題ないです。 発音に障害がでたり、入れ歯をするのに邪魔な場合削ることもあります。上顎ではちょうど真ん中辺りが盛り上がってできます。(口蓋隆起)

全てに共通! 腫れないための最善の治療法

腫れているということはその場所に炎症がおきているということです。これは刺激によって受けた損傷を修復しようとする防御反応の過程で仕方なく生じてしまう現象とも言えます。

例えば、痛み止めの「抗炎症薬」などで過度に抑制してしまうと、体の防御反応そのものが失われてしまいます。そうならないためにも、歯茎が腫れる前に何かしら対策をして「歯茎が腫れない環境」をつくることがあなたにとって最善の治療法です

当たり前のことですが歯肉炎にも、歯周病にもならない方がいいですし、虫歯にだってならないように予防できるならその方がいいに決まってます。

腫れる前の行動で大事なことを2つにまとめました。

歯磨きの質を上げ、細菌を歯の周りから除去する

歯周病(歯槽膿漏)や親知らずが腫れる原因であるプラークを、歯の周りから除去することを意識、実践することで、普段から歯茎が腫れることを予防することができます。

ちなみに、このプラークは、除去をしても24時間で歯の周りに徐々についてきます。たとえ三ヶ月に一回歯医者で落としてもらってもそれは無意味です。 普段から歯を磨く人は自分しかいませんから、毎日のケアの重要性を理解して、正しい歯磨きの方法をまずは身につけてください。

虫歯が進行する前に治療する

虫歯が進行して、歯の中にある神経まで感染が起きないうちに定期的に診てもらい、治療をしてもらうことは大切です。神経への感染が起きなければ、虫歯によって歯茎が腫れて膿がでることは無いからです。

もし歯が欠けた、歯がしみるなどの症状が現れたら放置せずに、早めに歯医者に行くこと。虫歯になる前にあなたの今の現状を知って、虫歯になりにくい環境を作りましょう。

具体的に虫歯を予防する方法はこちらの記事100%虫歯を予防するための5つの方法を歯医者が徹底解説で解説しています。

まとめ

今回は歯茎が腫れたときにすぐにできる応急処置、腫れ方とその原因、治療法を詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。

この記事で大事なことをまとめました。

歯茎が腫れたとき、まず大切なのは痛みを抑えること。そして腫れに対してできる応急処置をして、できるかぎり早く歯科医院でも専門的な処置をしてもらいましょう。

「歯茎が腫れる」「痛みがある」ということは、口の中の異常ですので、腫れたときにその場をおさめることができても、それは”その場をしのぎ”であって根本的な治療ではありません

そして、「なぜ腫れたのか」の理由を考え、歯医者で毎日のケアの指導をしてもらい、それを実践して初めて根本的な治療です。

そうでなければ、いつまでも治らず腫れを繰り返して、今後状態が悪くなるばかりか、

  • 治療期間が長くなる
  • 治療費用が多くなる
  • 治療の治りが悪くなる 

などのデメリットばかりです。

「歯茎が腫れて、我慢できないほど痛い」という症状が現れたときには、病気が進行した後に起きる症状ですので、基本的に遅いですこれをきっかけに今後は病気が進行し、状態が悪化する前の原因の理解と予防法を考えてみてください。

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